産直コンサルを長年行っていると、コンサルで入る企業や現場スタイルは千差万別ですが、一番最初の問い合わせ(電話、メール、ZOOM相談)の中での質問は大方一緒だな・・・と最近思ってきました。
そこで今回このブログでは、「産直に関する問い合わせ、アル有るベスト5」と題してよくある質問とそれに対する私なり回答を簡単にお伝えできればと思っております。
第3位:「生産者(新規会員)開拓は常時必要?」
この問い合わせも大変多い相談です。答えは「YES」。産直販売、売場を維持するためには生産者(納品数)の維持、拡大が必須だからです。しかし、ほとんどの企業では開拓活動はやっていません。売場に「産直会員募集!詳しくは店長まで」の募集POPを貼る程度。残念ながら、これでは効果は薄いです。なぜかというと、繁盛店なら別ですが、お客様がまばらな産直売場で募集POPを発見しても、自分の商品が並べた後の結末予測が想定出来でしまうからです。本来、現場では陳列を変えたり、お客様に声掛けしたり、残りそうな商品は値引きしたりして、生産者のマイナスを現場が最小限にしようと努力している事や仕組みが伝わらないからです。
そのような産直販売の管理や運営方法を説明できる機会としては私は「生産者説明会」をお勧めします。内容としては産直施設側が、産直販売のコンセプトやガイドライン、販売サポートなどについて説明します。時間はおおよそ1時間ぐらい。競合他社との違いも重要です。この「生産者説明会」を定期的に(年1~2回)開催することが重要です。参加者がゼロでもOK。「生産者説明会」を定期開催している事が重要なのです。積極姿勢が徐々に伝わり、「生産者説明会」に関係なく、年間通じて問い合わせが発生してくるはずです。
また、年々効果出てきたなと実感しているのは「ホームページ」です。
上記の「産直売場の募集POP」や「生産者説明会」だと告知範囲が地元中心でその店舗の存在を知っている方々が中心になります。しかし「ホームページ」ですと広域から不特定多数の方々がページを見る機会が出て来ます。
私のクライアント(食品スーパー)では、平均毎月10件以上の問い合わせがあります。勿論、その全てが会員になり出荷してくれる訳ではありませんが、それでも半分ぐらいは会員になってくれますので「生産者(新規会員)開拓」の後方支援としては力強いです。「ホームページ」からの問い合わせで多いのは、若い新規就農者、加工品業者、法人企業、障がい者施設などで、現会員さんと少し畑違いの商品提案も嬉しいですね。但し、県外や怪しい?所からもアクセスがあるので、運営ルールに抵触していないか注意が必要です。
生産者の維持、拡大でお悩みの企業は是非、「生産者説明会」の定期開催と「ホームページ」の募集掲載を検討してみたらいかがでしょうか。
次回は第2位:「管理と運営ルール」です
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