産直に関する問い合わせ、アル有るベスト5④「管理と運営ルール」

産直コンサルを長年行っていると、コンサルで入る企業や現場スタイルは千差万別ですが、一番最初の問い合わせ(電話、メール、ZOOM相談)の中での質問は大方一緒だな・・・と最近思ってきました。
そこで今回このブログでは、「産直に関する問い合わせ、アル有るベスト5」と題してよくある質問とそれに対する私なり回答を簡単にお伝えできればと思っております。

第2位:「管理と運営ルール」

産直売場の活性化や新設において、
「管理運営」
「売場づくり(計画)」
「生産者募集」
が重要な3大ポイントです。

その中で1番最初に取り組まなくてはならない事が「管理運営」です。
しかし、順番が逆で「生産者募集」を真っ先に取り掛かり、最終的に失敗しているケースが多々あります。

魚釣りを例に例えると、せっかく魚(生産者)を獲っても、入れる水槽(売場)も準備せず、飼育方法(管理運営)も皆無だったら、魚も死んだり、また池に戻って逃がして来るハメになりますよね。それと一緒です。

産直販売の場合、仕入れより委託が主になっている売場が多いのですが、ここが「勝手な商品」「おまかせ陳列」「無秩序販売」になっているケースがあります。
そうなるとお客様は選びづらく買いずらい、効率よい売場環境や生産者平等な販売体制が取られておらず、最終的には生産者が離脱してしまいます。

生産者から見て一番嬉しい事は、
「売ってくれること。完売すること」
その次は、
「心地よく出荷出来、商品と自分を大事に扱ってもらえるか(接遇)」
です。

数十名から数百名の初心者からベテランまでの老若男女の会員が様々な商品を持ち寄って販売する場所が、産直施設です。
会員のベクトルを同じ方向に合わせ、一定の基準以上に365日継続的に納品、陳列、販売して貰う産直施設の管理運営において、
基準とガイドラインを設定することは絶対に必要です。

運営要項(ルールブック)のポイントを上げてみました。

1)文書化として見える化する
基準やガイドラインを出展者運営要項として文書化しましょう。
生産者やスタッフに共有し、見える化することで、無秩序な運営を防ぎます。

2)目的の明確化すること
なぜ産直施設を新設(またはリニューアル)するのか、
その目的を一言で表現しましょう。

3)出品資格の設定
生産地の対象地域や範囲、法人・個人・その他、搬入方法などを明確に設定しましょう。
出展者の条件を明確にすることで、適切な出展者を選定できます。

4)販売できるものの指定する
取り扱える商品や部門を指定しましょう。
逆に言えば、販売できない物も明確に設定することで、無秩序な運営を防ぎます。

5)委託販売手数料の設定
委託販売手数料やラベルシール代などの費用を設定しましょう。
出展者に対する費用の明確化は、信頼関係を築くために重要です。

6)販売代金の精算方法を決める
販売代金の精算を支払い方法や消費税、インボイスの対応などを設定してください。

7)販売商品の管理方法
劣化や汚破損、売れ残った商品の処理方法を明確にします。
納品方法や時間、実績報告、クレーム対応、ルール違反者などの具体的な運営についても記載します。

8)その他の運営事項
定期の勉強会や年1回の懇親会など、運営やサービスについても設定しましょう。
競合店との違いをアピールするポイントも明確にします。

いかがでしたか?
皆さまの産直施設には「管理と運営ルール」ありますか?
「管理と運営ルール」見直し、していますか?
年月とともマーケット環境、生産者も変化しています。
これを機会に一度見直されてはいかがでしょうか。

次回は第1位:「産直販売、当店(当地域)そもそも可能性あるの?」です

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