産直コンサルを長年行っていると、コンサルで入る企業や現場スタイルは千差万別ですが、一番最初の問い合わせ(電話、メール、ZOOM相談)の中での質問は大方一緒だな・・・と最近思ってきました。
そこで今回このブログでは、「産直に関する問い合わせ、アル有るベスト5」と題してよくある質問とそれに対する私なり回答を簡単にお伝えできればと思っております。
第5位:「売価設定はどうしてるの?」
最初この質問を聞いた時、私は「売価は生産者(会員)が自ら決定してますよ」と普通に回答したら、「他より安く販売する生産者は居ない?」「他からのクレームにならない?」とその直売所のオーナは言ってきました。
聞くところによると、会員同士で談合?があり、必ず基準金額以上の売価にしないといけないらしいです。
私が「お客様の反応はどうですか?」と質問したら、お客様から「どこも一緒ね!」と言われるとか・・・。それはそのはず、同じ品種ならどの生産者の商品もほぼ同一価格ですもん。
私は「直売所は様々な品質、量目、売価の商品が並んでいるので、お客さまも“選ぶ楽しさ”がある」と回答しました。
おそらく、直売所全体の値崩れを心配して会員さん同士で売価基準を設けているのでしょうが、自分達のことより、お客さまの“選ぶ楽しさ”を優先しないとつまらない産直施設になってしまいます。
仮に一人だけ品質も良く売価も安いミニトマトを納品していたAさん。お客様はAさんの商品を買い求め朝から来店します。しかしAさんのトマトも朝から晩まである訳ではありません。Aさんが完売すれば、BさんCさんのトマトが売れて行きます。BさんCさんも反発するのではなく、Aさんトマトの品質(栽培技術)や売価(価格戦略)を見習ってお互い切磋琢磨して栽培・納品することが結果的に直売所全体の集客・活性化につなかります。また開店同時に集客できるAさんトマトの産直貢献度は大です。お客様はAさんトマトだけ購入して帰る訳では無いはずです。他の会員さんの商品も併せて買ったり食べたりしているはずです。「利はもとに在り」。こういった相乗効果やワクワクドキドキ感は「基準金額以上の売価設定」ではなかなか味わえないのでは!と回答させていただきました。
次回は第4位:「閑散期繫盛期の対応」です
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