前回、前々回と産直販売は「生産者」「消費者」「設置施設側」「地域」と四方良しのビジネスモデル!とこのブログでも書きました!
まさに100点満点、非の打ちどころ無しなハズなのですが、実際に四方良しでやっているケースは多くは在りません。「生産者」=「設置施設側」の関係性が一番問題かな。。。と私個人的には思っています。
産直施設の場合、委託販売、消化仕入れ方式でやっているケースがほとんどです。そのためなのか「生産者」は売って貰っている、「設置施設側」は売って上げている。の変な上下関係が在る所が多く、売れなくても残っても関係ない(極端な言い方すると)意識の低い、店長やスタッフが居ます。そのクセ商品が足りないと「設置施設側」は「〇〇さん、野菜持って来て」と催促し、売れ残れば「〇〇さん、午後からなのに多すぎるわ」と〇〇さんに責任転嫁する始末。こんなスタッフが居る施設からはどんどん生産者が離れ、空いた売場は市場から仕入れた野菜や他県の野菜で埋めてお茶を濁す企業。これでは産直品を求めてせっかく来店したお客様の期待を裏切り、施設が存在する地域にも全くメリットが無い。生産者が集まらない、お客が来ない、地域も見放す、負のスパイラルに陥った産直売場は悲惨、場所を埋めるだけの乾物商品と市場野菜コーナとなってしまいます。
では、そうならないためには、どうしたらよいのでしょうか。
「生産者」=「設置施設側」で平等公平な管理運営ルール。「生産者」には生産物を作るプライドとブランド力。「設置施設側」には仕入れ品同様に売り切る力(販売力)を持たせ、目指す意欲や意識づけを行う。完売した時は「生産者」「設置施設側」両方で喜びを分かち合う(完売達成カードのしくみ)など。
私自身も思考錯誤ですが、「生産者」=「設置施設側」の関係性を築いていないと、ライバル店が出店した時や端境期の時など「設置施設側」はしっぺ返しを食らうのを見てきました。
農産物直売所の共通課題、今までは「生産者減少」「高齢化」「大型競合店の出店」などでした。最近はプラスして人手不足、光熱費高騰、インボイス対応。でも上記、「生産者」=「設置施設側」の関係性、平等公平な管理運営ルールは産直販売にとって永遠の課題だと思います。産直販売の良さ③というよりタイトルは「産直販売の弱みと課題」でしたね。
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