Q:コンサルを依頼したきっかけ、いきさつ
A:東日本大震災の2年後、商業施設計画の機会を得た当社は、食を通じた復興支援を考えました。しかし、半径2キロに1300世帯しかないことと住民帰還の不透明性がリスクでした。出店リスクが高かったため、以前からお付き合いがあった沼澤氏に相談しました。
Q:得られた成果は?
A:沼澤氏から「広域から集客できる新業態が必要」とのアドバイスを受け、【産直スーパー】という産直品とスーパーがコラボした新業態のアイデアが浮かび、実行に移しました。人口密度も多くはない地域、特に被災地への出店は「品揃えの豊富さと鮮度」を第一優先と考え生産者直接の採れたての野菜・果物・そして漁師が直接持ち込みする魚など、他のスーパーとの違いを取り入れお客様を呼びこむ商品力が大切だと思い沼澤氏に協力を頂きました。2年後、産直品が話題となり、県内外から集客する年商20億円超えの繁盛店となりました。沼澤氏は計画段階からコンセプトづくりや生産者募集、産直イベント、勉強会などでコンサルして貰い、現在では700人以上が産直会員となり規模は違いますが全店で産直売場を展開しています。
Q:これからコンサルを考えている方に、一言
A:産直販売の成功の鍵は生産者の増加であります。産直売上=生産数☓商品数と沼澤氏といつも話していますが、どうやって生産者を増やして行くのか。また生産者が集まりやすい、出荷と売場環境を改善することが今後のポイントかと思います。産直販売は一般的になりつつある現在こそ、新しいアイデアと協力体制がポイントです。地元農家や漁師の販路拡大と所得向上に貢献していきましょう。