ウジエスーパー利府店OPEN(宮城県利府町)

2017年4月7日、利府に初進出した「ウジエスーパー利府店」がOPENした。

かってドル箱SCと言われた、イオン利府SC向かいの国道45線沿いの幹線立地である。

売場面積は約700坪。ウジエスーパー最大規模であり、今後のプロトタイプとなるスタイルなのかもしれない。

 

若い世代が多い事もあり、店内調理のデリカコーナやパスタやサラダ、精肉コーナを大きく拡大し強化している様子が伺えた。

鮮魚は地元で揚がった丸魚の対面コーナ、ワインも価格陳列、通路も広く買い易い、大型のイートインコーナも併設しているのはトレンドなのか。

さて、産直コーナはと言うと入口入ってすぐの右側に「富揃い産直市」と名付けて6尺平台×2で展開していた。

「富揃い=不揃い」とは上手くネーミングを付けたものだと感心!

しかし、肝心の商品はというと

①地元生産者商品が少ない。ウジエ本部がある県北登米、大崎地方からの“産地直送”商品が半分以上(特に野菜類)

②鮮度感がイマイチ。切り口が変色したり、ボードンに水滴が溜まっていったり、明らかに前日、前々日商品が多かった(特に葉物)

逆に漬物や豆腐、調味料関係は充実していた。工芸品などは扱っていなかった。売り場効率の面からだろうか。

 

驚いたのは産直向かい側で販売していた自社青果部の鮮度の良さ!

ほうれん草やサニーレタス、ロメインレタスなどを裸陳列している。勿論、冷蔵ケースの中でだが、鮮度は産直葉物より圧倒的に勝っていた。

産直売場の場合、一般的に陳列環境は良くない。入口の風が入ってきたり西日が当たったりする常温の平台陳列が一般的である。そのマイナス環境を朝取りなどの鮮度でカバーして短時間販売、完売していた。

産直商品と言えど常温平台で入荷から2日も3日も経ってしまえば、同じ日数とはいえしっかり蘇生し冷蔵ケースで管理されていた自社青果には叶わないのではないだろうか。

商品名は「裸ほうれんそう」とウジエスーパーでは書いてった。正にこちらもピッタリのネーミング。皮肉にも宮城県産だった。

 

河北新報4/8朝刊には店長談として「目標年商19億円」と書いてあった。

産直葉物と自社青果葉物、これらの動向を注意深く見て行きたい店舗である。

 

 

2017年04月20日