ポイントカードの裏話し②効果性を上げるには

 

前回の「ポイントカードの裏話し①」でも話しましたが、カードの効果性のバロメータは、カードの利用率です。

「利用率は低いのだけど、効果はスゴク出ている!」と言う企業はまず聞いたことありません。

“効果”を上げるためには、まず“利用率”を高めることが大前提です。

 

①カード利用率アップの簡単手法


利用率にはカード売上比率、カード客数比率と2種類ありますが売上比率の方が通常高くなります(カード会員は売上の高いヘビーユーザが多いので)。

最低でも売上対比70%、客数対比60%は確保したいものです。理由は前回の「ポイントカードの裏話し①」をご覧ください。


さて、利用率アップの手法でありますが、一番手っ取りばやいのは定期の入会特設コーナの設置であります。毎月1日定期的に実施。長テーブルとPOPを置くだけで1日十数件は獲得できます。また、聞き上手の担当者を配置すれば募集だけでなく、お店の要望や不満なども聞きだすことも出来ますので一石二丁です。

また、折込みチラシに会員申込み書を予め刷り込んで配布するのも手です。自宅で予め記入して貰えるので、忙しいお客様も申込みし易くなります。

 

②ポイント発行と回収のバランス

 

また、効果性(売上貢献度)の部分で「ポイント5倍や10倍」などポイント発行を集客企画としている企業が多いですが、ポイント回収でも十分に集客・差別化できます。ヒントは常時では無くスポット。「いつでも誰でも」ではなく「その時あるだけ」の限定企画。お客様の強い意思で回収(交換)させるステージをつくることが大事です。以前、某ドーナッツ店などで行っていたあのキャンペーンイメージです。
あらかじめ、発行と回収のバランスを取ったカード運営(計画と企画)が必要であり、そのため過去の実績と滞留ポイントはきっちり把握しておく必要があります。

 

③X倍ポイントの時は、高単価で日持ちする商品を前面PR

X倍ポイントの時は通常よりポイントを沢山貰おうと思って、お客様は買う気満々で来ます。なので、お米やお酒、ジャンボパックや調味料、ギフトや予約販売など高単価で日持ちする商品は全員集合で全面にPRしていなくてはいけません。せっかくX倍ポイントデーでも売場や商品は普段と一緒と言う店舗やスタッフさんの意識のお店があります。上記を良く理解し、売場全員に徹底させましょう。

 

 

2017年02月24日