お買い物アンケート成功ポイント①目的とゴール

何となく聞きたいことを集めようと、取りあえずまず実施し、その結果を単純に集計することが最終目的となってしまったアンケートは経験ありませんか?

今週から3回に渡って、「カンタンお買い物アンケート成功のポイント」と題してブログに掲載します!

 

まず、お買い物アンケート(来店客アンケート)を実施する場合、一番重要なことはアンケートの「実施目的」と「ゴール」明確にすることです。

 

①「実施目的」とは何のためにアンケート調査を行うのか?

来店客の年代を知りたいのか?交通手段を知りたいのか?商品についての満足度を知りたいのか?住んでいる地域を調べたいのか?・・・設問を一個に絞りそれに関連する質問を複数する場合もあるし、上記の様に複数質問を場合もあります。

一番良くありがちな失敗例として「取りあえず何でも聞いておけ!」式アンケート。必要不必要関係なく、「せっかくだから」「この際だから」とどんどん何でもアンケート用紙に盛り込んでしまう。

アンケート用紙の設問数が増えるほど、難易度(手間)が高まるほど、回答率や精度は落ちて行きます。その為に重要なのがゴールなのです。

②「ゴール」=仮説実行プラン

アンケート結果から方向性や仮説を見出し、実行プラン(対策、改善策)などが実際に実行できるのか?

年代を知ってどうするのか?若い人が多いか年寄が多いかは毎日売場に立つスタッフやレジの人なら調査をしなくても大体分かります。ではなぜ調査を行うのか?個人差がある感覚的な多い少ないでは無く、数値や割合で明確にする。そしてその結果からどういう実行プランが自社で立案出来るのか?例として若い人が多いのなら若手が喜ぶメニューや商品づくり、営業時間の見直し。年寄りが多いのなら和惣菜た和菓子の充実、長椅子の設置やPOP文字サイズの拡大など。

実際に実行プランが立案出来ないのに設問してしまう、例として「新聞は購読していますか?」=(購読者が多いか少ないかで具体的対策は難しいし、新聞協会のHPで地域別の購読率は開示されている)。「インバウンドについて興味はありますか?」=(興味あるヒトが多くても当店で対応できる部分は何もない)

すなわち、①②が不明確だと的外れで身勝手なアンケートになってしまいます。

逆に実施目的とゴールを実施前から明確に出来ていると、それを導き出す「アンケート調査票」もスムーズに設計できるはずです。

 

次回は、アンケート調査票(設問)の設計ポイントです!

 

2016年03月04日