第5回:これからの直売所に求められる“経営者の視点”
——「売場管理者」から「地域の経営者」へ——
これからの直売所経営に求められるのは、“販売の場を守る人”ではなく、“地域の経済をつくる人”という視点です。
これまで多くの直売所は、「農家さんに出してもらい、売る場所を整える」ことを中心に運営してきました。
基本は「直売所売上の維持・拡大」それに直結する、「農家さんと商品の安定確保」を先ずは最優先、90%以上注力してきたのではないでしょうか。
しかし人口減少・物価上昇・インボイス対応など、環境が変わった今、“待ちの経営”では持続できません。
これから必要なのは、「経営者の視点で直売所を再設計する」ことです。
たとえば、売上の内訳を見える化し、カテゴリーごとの利益率を分析する。
人件費や光熱費を“固定費”として見直し、販売手数料や経費回収の仕組みを再構築する。
つまり、“感覚”ではなく“数字と戦略”で動く経営体質への転換です。
同時に、“地域のハブ”としての役割も大きくなります。
農家・消費者・行政・観光など、多様なプレイヤーをつなげていくことが、これからの直売所の価値になります。
直売所は単なる売場ではなく、地域の「未来を育てる装置」。
「続けるために変える」勇気こそ、これからの経営者に最も求められる視点です。
「経営者の視点で直売所を再設計する」
これから閑散期になる秋~冬は時期としては最適です。
手数料やインボイス対応、そして中長期的な視点からの我が直売所の販売計画や経営方針など。
総会や部会の席で先ずは持続可能な直売経営と現状報告」からスタートしてみたらいかがでしょうか!
当社でも、「持続可能な直売経営」等に関するZOOMによる個別無料相談会を実施しております。
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