産直販売を行っていく中で重要な事は、「商品の安定供給」これにつきます。
しかし、市場経由では無く、地元生産者から収穫した産直品となるとどうしても商品群に偏りがでてしまいます。「キュウリならキュウリ」「小松菜なら小松菜」と陳列棚はその商品のオンパレードとなってしまい、店舗側でそれをカバーする集客力が不足していると、すぐ「値崩れ」「劣化廃棄」になってしまいます。また、生産者からもクレームに上がりがちな案件でした。
それらのリスクを軽減するために、遠く離れた他県の商品をお互いに流通させる「道の駅交流」「JA間産直交流」みたいなものは以前からやっていましたが、運賃や品質管理の面からも拡がりには欠けていたように思いました。
今回、福島県の「ふくしま産直倶楽部 事務局」が主催になって、県内の産直品をお互いに融通し合って販売する交流販売会がスタートしました。
以下、原文のまま
第1回ふくしま産直・交流クロスマルシェを開催します!
「ふくしま産直・交流クロスマルシェ」は福島県内の直売所同士が協力し、お互いの農産物や加工品を交換・販売するプロジェクトです。
今年度、これまでの「ふくしま産直倶楽部ミーティング」内で協議してきたクロスマルシェを実施することになりました。
第1回の今回は「道の駅国見あつかしの郷」から運んだ「桃」を、「あだたらの里直売所」にて販売いたします。
「桃」の後は、「あだたらの里直売所」の新米を「道の駅国見あつかしの郷」で販売する予定。
この「お互いさま」というのが、いかにも東北らしい。
「道の駅国見あつかしの郷」と「あだたらの里直売所」は距離で約50キロ。直接競合とは言えないまでも、おそらく「桃」「米」は両施設の産直会員で生産をしている人も居るだろうから、ライバル視しての反対意見もあったかもしれない。
しかし、国見の「桃」と言えばトップブランド!その桃が50キロ車で走らなくても「あだたらの里直売所」で購入できるとなれば、地元でもかなりの話題、集客効果が期待できるのではないだろうか。
また、「道の駅国見あつかしの郷」の桃生産者にとっても他店舗での販売は刺激となり、両店とも相乗効果が期待できたのではないでしょうか。
「小を捨て大を取る」。産直施設の場合、この逆が過去の経験やしがらみから脱却できないケースが多かったように感じていましたが、この「ふくしま産直倶楽部 事務局」ふくしま産直・交流クロスマルシェの活動、今後に期待出来そうです!
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